2023年10月1日 15:00 〜 2025年12月1日 15:00
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株式会社日本フードエコロジーセンター
Booth Summary
日本フードエコロジーセンターでは収集運搬業者と提携して180 か所以上の事業所から約35t/ 日の食品循環資源を受け入れ、約42t/ 日のリキッド発酵飼料を製造して、主に関東近郊の15 戸を超える契約養豚事業者に提供しています。
さらに養豚事業者と協力して付加価値のある豚肉を生産し、食品廃棄物を排出した事業者でブランド肉として販売するというシステムを作り上げており、これによってエコフィードを使った「リサイクルループ(循環型社会)」を構築することができました。
また、弊社は学校給食、農業高校との連携等を通じた食育活動への貢献や、大学・学術機関等と協力したエコフィードの研究・開発にも取り組んでいます。私たちのエコフィードが、食品リサイクルの環をさらに広げるものでありたい。それが、弊社の思いです。
<取組内容>
「食品ロスに新たな価値を」という企業理念の下,食品廃棄物を有効活用するリキッド発酵飼料(リキッド・エコフィード)を産学官連携で開発し,廃棄物処理業と飼料製造業の2つの側面を持つ新たなビジネスモデルを実現。
• 国内で生じる食品残さから良質な飼料を製造し,輸入飼料の代替とすることで,飼料自給率の向上と共に,穀物相場に影響を受けにくい畜産経営を支援し,食料安全保障に貢献。
• 同社の飼料を一定割合以上用いて飼養された豚肉をブランド化し,養豚事業者や製造業,小売り,消費者を巻き込んだ継続性のある「リサイクルループ(循環型社会)」を構築。
日本フードエコロジーセンターでは収集運搬業者と提携して180 か所以上の事業所から約35t/ 日の食品循環資源を受け入れ、約42t/ 日のリキッド発酵飼料を製造して、主に関東近郊の15 戸を超える契約養豚事業者に提供しています。
さらに養豚事業者と協力して付加価値のある豚肉を生産し、食品廃棄物を排出した事業者でブランド肉として販売するというシステムを作り上げており、これによってエコフィードを使った「リサイクルループ(循環型社会)」を構築することができました。
また、弊社は学校給食、農業高校との連携等を通じた食育活動への貢献や、大学・学術機関等と協力したエコフィードの研究・開発にも取り組んでいます。私たちのエコフィードが、食品リサイクルの環をさらに広げるものでありたいと思っています。
◆ ゴミ処理の課題
①大量の食品廃棄物
②焼却による税金投入
③化石燃料・CO2問題
④最終処分場の不足
全国の廃棄物処理費が年間2兆円超と増加傾向にある中で、食品ロスの発生量が約522万トン(令和2年度)に上るなど、自治体の焼却炉で処理されているうちの4~5割が食品廃棄物だとされています。廃棄物1トンを燃やすために約4~5万円のコストがかかりますが、その多くが税金から補填されている状況であり、年間で8,000億~1兆円近くの税金が食品を焼却するために費やされている換算です。また化石燃料の使用で地球温暖化は加速し、21世紀末には地球の平均気温は最大4.8度上昇すると予測されています。さらに、大量に排出される廃棄物により国内の最終処分場はあと20年程で限界を迎えるといわれており、廃棄物のさらなる削減・リサイクルが求められています。
◆ 畜産経営の課題
①家畜飼料の海外依存
②穀物の高騰化
③疾病問題
④安全安心な畜産物のニーズ
家畜飼料の約75%は輸入に依存しており、輸入先国の影響を大きく受けるため、飼料自給率の向上が課題です。また、畜産経営コストに占める飼料代は、牛が45%、豚が63%、鶏が50%を占めており、輸入飼料の原料である穀物価格の上昇は畜産事業者にとって深刻な問題となっています。
~「食品循環資源のリキッド発酵飼料化」~当社では飼料化の過程で乾燥をしない「リキッド発酵飼料化」という手法を採用し、適正な処理費で多様な食品を受け入れながら、安全・安心なだけでなく輸入由来の配合飼料よりも低価格な飼料の製造を可能としました。環境への負荷を抑え税金の無駄遣いを軽減するとともに、養豚農家の生産意欲の向上にもつながるなど、それぞれの課題を解決することに寄与しています。加えて、食品リサイクル・ループを構築して「持続可能な消費と生産」を推進し、社会に貢献しています。
① リキッド状(粥状)の飼料で安価
牛乳、ヨーグルト等の良質な食品循環資源の水分をそのまま利用することによりエネルギーコストを下げ、一般配合飼料の半分程度の価格で提供が可能となりました。
➁ 糞尿の臭気発生を抑制
消化効率が良く、余分な窒素物が排出されないため、糞尿のアンモニア臭が軽減されます。
③ 疾病率を低下
乳酸菌により腸管内に善玉菌を増加させるため、免疫力の向上、整腸作用等の機能があります。さらに粉塵の発生がなくなるため、肺炎等の疾病率も低下し、人の労働環境も改善されます。
④ 安全で健康的な豚肉を消費者に提供
リキッド発酵飼料を給与した豚は疾病率が低くなるため、抗生物質の投与を軽減できます。
そのため、安全で健康的な豚肉を消費者に提供できるのです。
▪ エコフィード(ecofeed)とは?▪
環境に優しい(ecological)や節約する(economical)等を意味するエコと飼料を意味するフィードを併せた言葉です。食品製造副産物、余剰食品、調理残さ、農場残さ等を利用して製造されます。
➀ 食品循環資源(食品ゴミ)の搬入 → 提携運搬業者が食品工場等から回収し、専用車で廃棄工場に搬入される
➁ 搬入物の軽量 → 原料は専用容器に入れられ、バーコードにより事業者別にデータを蓄積
➂ 原料投入 → 容器の中身を高圧洗浄で洗い出す
④ 選別作業 → 手作業で異物を除去し、金属探知機等で細かい金属も除去する。
⑤ 破砕 → 水分とともに原料を粉砕し、水分率78~80%のお粥状にする。
⑥ 殺菌処理 → 90度60分以上攪拌しながら、大腸菌(O-111、O-157)やサルモネラ菌等の殺菌を行う。
⑦ 冷却・発酵 → 乳酸発酵によりpH4以下に調整し、保存性を高める。
⑧ 飼料運搬 → タンクローリーで養豚農家へ出荷する。復路は牛乳、ホエーなどを回収し、液物タンクに搬入。
※養豚場の入退場時の車両・長靴の消毒、及び運搬終了時の車両洗浄により清潔な状態に保持し、感染症対策を徹底しています。
Profile
株式会社日本フードエコロジーセンター
【第2回「ジャパンSDGsアワード」において最高賞であるSDGs推進本部長(内閣総理大臣)表彰を受賞】
私たちJ.FECがエコフィード事業を行うなかで、常に心がけていることがあります。それは「安心・安全」です。
エコフィードがどれほど環境に優しい飼料であっても、それを食べて育った豚が皆様に安心して美味しく召し上がっていただけるものでなければ意味がありません。
エコフィード事業によるループリサイクル(循環型社会)の形成は環境への配慮とともに、価格に見合う商品価値があり、そして何よりも安心・安全な飼料であるという信頼をいただいて初めて可能となると、私たちは考えています。
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